8月1日、毎日暑い日が続く農業大学校の新潟米「新之助」の田んぼの様子です。
5月中旬の田植えから70日以上が経過しました。
県内で作付けされる品種の中でも収穫時期が遅い晩生(ばんせい)品種である新潟米「新之助」は、稲から穂を出す「出穂」に向けて、現在、葉の鞘の中で穂を生長させています。
このままの天候でいくと、農業大学校のほ場の出穂はお盆前くらいになりそうです。
この日は、穂の生長を促すとともに、出穂後も稲の葉の色が維持できるよう、学生さんが2回目の追肥作業を行いました。
気温がとても暑い中でも、ほ場に入って丁寧に肥料を散布します。
品種比較の田んぼの稲は、品種ごとの違いがよりはっきりしてきました。
新潟米「新之助」は、先ほどのほ場と同じくまだ穂が出ていません。
一方、収穫時期が早い早生(わせ)品種の「ゆきん子舞」や「こしいぶき」は、既にほとんどの茎で穂が出そろい、前回紹介した醸造用の「五百万石」は、穂が頭を垂れはじめています。
穂が出る時期が違う品種を組み合わせて栽培することで、収穫時期をずらすことができるので、集中する収穫作業を分散するとともに、それぞれの品種に適した時期の収穫も可能になります。
撮影協力:新潟県農業大学校